医長挨拶

医長挨拶

医長挨拶

医長 / 教授

佐々木 春明

Haruaki Sasaki

超高齢化社会を迎え、人生100年時代になり、泌尿器科で扱う疾患は急激に増加しており多岐にわたっています。

泌尿器科が扱う臓器は、副腎、腎臓、腎盂・尿管、膀胱、尿道、前立腺、精巣、陰茎をあつかいます。
これら各臓器の疾患(がんや結石、良性腫瘍など)に対する手術を行うと同時に、これら臓器の炎症(腎盂腎炎、膀胱炎など)に対する内科的治療も行います。
また、各臓器の癌に対する抗癌剤治療などの内科的治療と手術療法を組み合わせて集学的治療を行います。
このように外科的治療から内科的治療まで幅広く担当しています。

医局の目標は、

  1. 低侵襲手術を含めた診療の充実(ダ・ヴィンチ手術、腹腔鏡手術など)
  2. 難治症例に対する集学的治療
  3. 泌尿器科専門医の育成
  4. 医療安全
  5. 地域連携の強化

です。

現在の診療体制は泌尿器科常勤医は10名で、兼任講師が6名です。
泌尿器科指導医・専門医が4名、専門医が6名です。

質の高い医療を目指して指導医がスタッフの診療をサポートします。
また、患者さんのニーズを考慮した治療法を検討し、医師全員が主治医・担当医としてカンファレンスを行い最適な治療を選択できるようにしています。
手術療法では腹腔鏡による手術やダ・ヴィンチによるロボット手術を導入して、患者さんの負担が少ない治療を行っています。
また、同時に医療安全にも積極的に取り組んでいます。
医療安全はコミュニケーションエラーが多いことがわかっているため、スタッフ間での情報共有を最優先にしています。

昭和医科大学藤が丘病院では手術治療が主体となるため、外来での通院治療を近隣の泌尿器科医師にお願いすることがあります。
これは2人主治医制をとっているためで、普段の通院は自宅近くの泌尿器科で行い、入院が必要になる手術や処置を当院で行うことです。
この地域連携により、患者さんは診療の待ち時間が少なくなり、当院の医師と近隣の泌尿器科医師とは3か月毎に定例のカンファレンスを行っている他に、不定期での会合があります。
そのため、患者さんの情報は顕密に共有されているのでご安心ください。
このように昭和医科大学藤が丘病院泌尿器科では地域の泌尿器科医師との連携により患者さんの満足度の高い医療を提供しています。

  • おしっこのこと(出にくい、回数が多い、血尿がでるなど)
  • 健康診断で異常を指摘された
  • 泌尿器科の癌が心配 など

気軽に相談してください。

お知らせ

陰茎プロステーシス挿入術を6月より開始しています。

陰茎プロステーシス挿入術は、勃起不全(ED)に悩む患者様に対し、勃起機能を回復させるための治療法です。この手術では、陰茎内にプロステーシス(人工装具)を挿入し、患者さんが必要な時に勃起を得ることができるようになります。

適応

心因性EDの患者さん以外の勃起障害に悩んでいる方はすべて適応になります。

特に①内服薬で効果不十分な方、②海綿体注射で効果が不十分な方、③前立腺癌手術後、放射線治療後、ホルモン療法後の方、④脊髄損傷や骨盤骨折などで勃起が不十分になった方、⑤糖尿病、高脂血症、高血圧など生活習慣病をお持ちも方が良い適応になります。

陰茎プロステーシス挿入術にかかる費用は以下の項目を含み、3,000,000円です。

  1. 外来術前検査料金(診察料込) 
  2. 入院料
  3. 術後診察料

これらの費用は手術に必要な基本的な費用であり、治療後のケアやフォローアップにかかる費用については別途必要になります。

費用に関して不安な点があれば、担当医またはスタッフにお気軽にお尋ねください。
または、uro-fuji@med.showa-u.ac.jpにお問い合わせください。